MARC時代の目録

MARCは今や業者が作成するようになった。そこで正確な記述がなされれば、それでいい。業者にも優れた専門家が育ったいることであろう。要は、その業者作成MARCをどうカスタマイズするかである。

全集類の内容細目は別売りのケースがある。それを購入しない図書館は、自館入力するか、それなりの対策をとっておいてほしい。すくなくとも職員への徹底を。地元の図書館で、文学全集でしか読めない図書名を言っても「残念ながら所蔵しておりません。リクエストカードにご記入をお願いします」と言われることがある。『作品名から引ける日本文学全集案内』『作家名から引ける日本文学全集案内』などのツールを用意し、必ず、それで検索する。これくらいの職員教育をしておいていただきと思う。

場合によって、例えば、地域資料などは、目次入力をするとか、別の件名索引を用意するとか、とにかく、利用者の資料探索時間を軽減する工夫をMARCに追加していって欲しいと思う。また、一般的な本の中に記述されている「郷土・地域情報」も、検索にひっかかるように工夫して欲しい。つまり、既製のMARCに有効な何を追加することができるか、これがMARC時代のカタロガーの心得第1条であろう。