書架整理開始

まず、小説の古いのを引っ込める作業から始めた。司書室という作業室みたいな部屋があり、そこに書架がある。既に、古い本で8割以上は埋まっているのだが、一棚二列で押し込んだりして、空きスペースづくりから開始した。

ところがデータをチェックしてみると、この司書室のほぼ全ての蔵書の所在地情報が閲覧室になったままなのが分かった。これでは、所在地を分ける意味が無い。すべてを入力し直すべきなのだが、それより、全て廃棄にする方がもっといいので、そのままにしておくことにした。

ただ最低限、小説とそれ以外の本に大別し、日本の小説は著者のアイウエオ順配列に並べ直しておいた。これで、以前に探し損ねていた「るろうに剣心」を発見した。

明日には、日本の小説を並べた書架が、ほんの少しだけ、「おや、ちょっと変ったかな」と思われるようにはなるだろう。でも、生徒たちの観察力は、驚くほど高くないので、誰も気がつかないということも十分予測できる。

今日も、入り口に「掲示板」を二種類設置した。ひとつには、当該高等学校の新聞記事を切り抜いて貼ることにして、一記事を貼った。もうひとつは、「メッセージ・ボード」として何でも落書き風に書いてもらうことにした。そこには、「るろうに剣心」発見を書き込んでおいた。

ただ、誰一人見ようともしない。まったく、気が付かないという風である。

入館者数 22名 貸出者数 10名 貸出冊数 17冊