出来なかったこと 3

学校図書館が、例えば、司書教諭配置がの猶予期間、当分の間が、50年の長期になったような哀れな状況を抱えてきた、そもそもの原因は、私は、学校図書館が世間の目に触れない存在であったからだと考えている。

今回、学校司書が法定化された(司書教諭との並立をどう考えるかの論議が尽くされていないとおもう)が、それだけ、世間の目が学校図書館に集まり始めた結果だと思う。小中学校図書館無人状態あるいはボラインティア頼りの運営に異を唱える人たちが出てきたのだ。

高等学校図書館には、小中に比べると、人はいたし、今もいるので、その世間の目は届いていない。むしろ、小中より少ない。つまり、高等学校図書館は、ひっそりとあるのだ。4階建て校舎の最上階の端に静かにあるところも多い。

そこで、私が出来なかったこと。新高等学校図書館の利用規則の制定にあたり、意見を求められたので、貸出期間の延長と貸出利用者の拡大を提案した。1週間の貸出期間を2週間にはできたが、利用対象者の拡大には失敗した。何度か主張したが、採用されなかった。

教職員・学生のほかに生徒の保護者と卒業生を追加した案を提出したのだった。全部「その他館長が認める者」として一括されて処理されたのだ。

規則の中にきちんと、例えば下のように

1.学生
2.教職員
3.学生の保護者
4.卒業生

と、一括されるのとでは、意味合いが大きく違うのだが、採用されなかった。

世間の目を少しでも、学校図書館に向けていくためには、この程度の利用者拡大は当然だと思う。(地域開放が極めて有力だが、女子高ということで、私の提案には入れなかった)が・・・