学校図書館研究大会 その後

大会のことについて書き忘れていたこと等を書いておきます。

大会参加者数 156名前後  名簿の職名欄、校長・教頭・主幹教諭・教諭・学校司書・嘱託司書・実習助手・市司書とあったが、司書教諭表示はまったくなかった。
県内の公立小学校数 422 司書教諭発令小学校数 224 12学級以上の小学校数 200(全校司書教諭発令)
県内の公立中学校数 209 司書教諭発令中学校数 106 12学級以上の中学校数  90(全校司書教諭発令)
県内の公立高校数   79 司書教諭発令高校数   66 12学級以上の高校数   59(全校司書教諭発令)

上の数字はいずれも平成24年5月現在。(文部科学省学校図書館の現状に関する調査」結果について)によった。
(名簿によれば私立高等学校からも4名が参加していたので、公立のことにしか触れないのは片手落ちだが、お許しを)

それにしても、司書教諭という資格なり発令はどんな意味を持っているのか。県内には396名の司書教諭がいる。そのうち誰も参加しなかったとは考えられないから、職名欄には教諭と記載したのであろう。ほかの研究大会ならともかく「学校図書館の研究大会」なのだが???司書教諭なんていらないのか???「教諭(司書教諭)」とでも表示すべきだと思わないのか???。発言の中身で司書教諭としての見識と実力を見せたくないのか???

まあ、大方の反応は、そんな些細なことに、なぜ、???を3つもつけるのか?ってところだろう。正式の職名は教諭なのだから、虚偽記載でもなんでもないのだから。(ついでに言えば名簿の私の職名は「学校司書」となっていた。私は「パート職員」で虚偽表示)

いいたいことは、司書教諭は、国が発令を義務付けている学校図書館の専門的な仕事を担う人なのだ。それが学校図書館研究大会で完全にネグレクトされている。それについて、誰も、そう(これは私の推量だが)司書教諭本人も発令に携わった校長も、なんとも思っていないことを「大変、変ですよ」と言いたいのだ。さらに言いたいのは、「法令順守の精神がない」と言いたいのだ。法令順守精神の欠如は、「食材関連市場」だけではなく、明日の人材を育てる教育の現場で、日常的に見られているのだ。

学校図書館は、「学校教育において欠くことのできない基礎的な設備」だとする学校図書館法第1条の精神を守ろうと、学校現場の誰が思っているのか!?
違法エレベーターを使い続ける工場現場とまったく変わらない順法精神欠如が横行しているのではないか!?それが学校図書館を貧しいままに放置している原因だとは思わないのか!?
小さなことだ、重箱の隅をつつくようなことだと高をくくる精神の弛緩が積み重なって「まことに申し訳ありませんでした」と頭を下げる無様な姿をさらすことになるのだ。
もっとも一番の被害者である生徒は、そのことに気がつく状況には置かれていない。高等学校の生徒でさえも。このままでは百年河清を待っても河はきれいにならない。学校中の誰もが、今が濁っていることに気がつかないのだから。

(まあ、こういうふうに周囲から嫌われるのを構わずにひとりで熱くなっている老人が一人だけここにいる。それだけの話なのです)