高等学校図書館が出てくる本 3

学校図書館を創るー西端の小さな学校図書館からの報告ー』 

    山本みゆき著   長崎出島文庫  2001

もくじ

カラー口絵
序ー出版にあたって

   実践篇 有馬商業高等学校図書館の活動記録

■ゼロからスタートして  初めて専任司書の入った学校図書館の状況
   とりあえず、図書館に来てね。司書から生徒への働きかけの実際
   図書館の質は向上する 利用者の要望に応えてわかったこと

■図書館利用の定着をめざす
   PRとサービスの充実
   貸出数は図書館活動のバロメーター はじめの一歩、利用者への理解を
   PRの力は偉大!広報活動の力 広報紙作りの意義
   予算アップは実績づくりから 貧乏図書館の心意気

■図書館は進化する
   長崎県「魅力ある図書館整備事業」
   「整備事業」アンケートのまとめ
   「整備事業」当該校になって (有馬商業高校の場合)
   図書館の活性化 ひとまず軌道に乗った図書館をふり返って
   パソコン導入の1年

■図書館活動のさらなる展開
  授業を支える図書館 「読みの授業」に関わって
  利用者のための分類再考
  図書館の一日 生徒との会話を中心に

   理論篇 活動の基本は生徒とのコミュニケーション

■私の不適応対策

■スタッフ・マニュアルのα部分
  part 1 司書と思春期の子どもたち
  part 2 高校生にとっての読書

■生徒と接する
  掃除に来る生徒たち
  図書委員たち

■選書について 全体の図書選定委員会でのこと

   実物資料篇

■図書館通信「おはなしアルバム」

■有商としょかん利用案内

■返却日案内スリップ

■新刊情報紙

■超おすすめ、かんたんアイデア

■図書選定会議資料見本

学校図書館の充実をもとめて

■図書館日誌原稿


高等学校図書館でアルバイトを始めるまで、高等学校図書館に関心を持つことはまったくなかった。学校図書館と聞けば、小学校の図書館、せいぜい中学校の図書館しか思い浮かべていなかった。

そのアルバイトも5年を過ぎようとして、初めて関心を持ち始めた。そこで関連図書をあさり始めたというわけだ。泥縄とはいわないか。単なる手遅れか。アルバイトに対して、換言すれば利用者である生徒に対して不誠実であったわけだ。

その点、この本の著者は、きわめて誠実。よく出版してくれたと思う。巻末に初出リストがあるので、いろいろなところに発表した論文等を編集して、1冊にまとめたよう。