別ブログからの転載です

薮をまたつついてしまった。当然のように蛇が出てきた。こうなったらまとめて面倒みようかと思うが!

市立高校統合の話の続編になる。自分のところでも手一杯なのに統合先の図書館のことにまで口を出してしまった。

「見るに見かねて」が正解なのだが、「余計なおせっかい」ととってる人もいるようだ。なにしろ図書館の仕事をする人が一人もいないのだから、放ってはおけない。放っておけば統合に支障がでるからだ。

「図書館の仕事をする人が一人もいない」 それだけで学校図書館が置かれている現状が分かるが、私には、それが許しがたいのだ。その公憤が、興奮となり、薮をつついたのだ。

津波に襲われた校舎に残る蔵書を先日請われて見に行った。雨漏りで4、50冊がダメになったくらいで、おおむね状態としては良好に保たれていた。(蔵書数の把握が出来ていない。それさえできていないのだから、他は推して知るべしである。)

蔵書は16000冊ほどと聞いて出かけた。半数ほどは除籍に回して、残り8000冊を統合すればOKかと皮算用していたのだ。

ところが、入力していない蔵書がほぼ同数の15000冊はあるように思えた。その上、その校舎は今年の12月には壊す予定だと聞いた。いったい、それまでに、だれがどうすればいいのか。その答えをその学校は持っていない。これを聞いて興奮するのは当たり前だろう。公憤が噴き出すのは当たり前だろう。

乗りかかった船である。着岸できるまでの水先案内くらいは、しますと言っておいた。(実際は、それだけでは済みそうにもない。船頭にも、漕ぎ手にもならならなくてなるまい。)

早速、出来る限りの数の蔵書を仮設校舎の図書室に運び込むこと、書架も机も椅子も。運びきれない部分は近くに背表紙の見える状態で保管して欲しいと要望した。ところが、哀しいことに学校の管理運営のトップクラスは、図書室は多目的室で現在全校集会室としてなくてはならないと考えていることが分かった。

私のアルバイトは午後からであるから、午前中はボランティアで除籍すべき本の選別と未入力図書の入力をしてもいい、さらに10月からアルバイトを採用していただいたら、その方にノウハウを伝授しますと、ここまで言っているのに、図書室を図書室として使っていないことの理不尽さに気づいていない。

私がボランティア志願しているのは、酔狂ではないのだ。図書館は図書館であって欲しいだけなのだが、分からない人には分からない。

図書館よ。こんな情けない状態にしたのはいったい誰なのだ。仮設校舎の図書室と看板の出ている部屋は百冊程度の本を並べただけで十分だと思っているのか、利用者である生徒の声も聞こえない。先生にも生徒にも事務職員にも見放されている図書館よ。

今救いに行くよ。アーアー!! 

スーパーマンならぬ隣の学校のアルバイトの老人一人で何ができると言うのか???。共に倒れる可能性は???低くはない。