プリンター故障

用紙が湿ったせいか、紙詰まりが起きた。何回か繰り返す。そのうち、ある行だけが歪んでプリントされる現象が起るようになり、全面全行歪むようにもなった。これは業者に任すほかない。業者の診断は、基板がダメになっているとのこと。使っていないプリンターと交換した。使わないプリンターがなぜあったのかは知らない。

利用者は相変わらず少ない。ひとり「蟹工船」「蟹工船」とつぶやきながら入ってきた。これは出してあげなくてはいけないと、声をかけると、『名誉ある殺人』という書名の本を探しているという。検索しても出てこない。国会図書館のOPACでもヒットしない。再度、別な情報をと件の生徒に尋ねると「先生が図書館にあるような話をしていた。著者についてはまったく分からないが、フランスの本だとも言っていた。」

ここでピンとくればよかったのだが、そこは、壊れた記憶装置をもった我が頭、ネット検索で手がかりを探す。すぐに見つけることができた。「名誉の殺人」の被害者が書いた本だった。『生きたまま火に焼かれて』が書名で、所蔵していた。生徒、書名に納得がいかないようだったが、とにかくこれに間違いはなかろうと、提供する。生徒の記憶違いだと思う。

  入館者数18名  貸出者数 10名  貸出冊数 21冊