図書記号にも意味がある

図書記号ってなぜつけるのでしょうか?
  図書館学の講義を受けていたとき、図書記号の意義について習いましたか?テキストにきちんと書いてありましたか?実務で疑問を持った ことはありませんでしたか?

私は、「図書記号をラベルの2段目に表記する」(目録カードでも同様)とは、習ったように記憶しています。理由については、習った記憶はありません。自分でも疑問を持ちませんでした。テキストについては、記述されていたのか、いなかったのか、忘れました。実務では、疑問を持ったことがあります。

請求記号=分類番号+図書記号
図書記号=著者記号+狭義の図書記号 
狭義の図書記号は著者が表記されていない図書、されていても多数の場合、書名の頭文字をとる。
著者記号のときは、2段目中央に、狭義の図書記号のときは2段目の右端に表記する。配列のときは著者記号を先におき、狭義の図書記号は後におく。これが、ルールだと職員集団に、認識されていないと日常の作業ができない。

分類番号は図書の主題を表現しているとともに配列の順序を表している。分類番号が同じのときは、図書記号の順序で配列する。ここでのポイントは、同じ著者の図書は、同じところに、もしくは、できるだけ近くに配列するようにすることにある。だから、著者記号と狭義の図書記号は区別されるべきなのだ。ここまで、踏み込んだ共通ルールを職員集団の中に作り上げることはなかなか難しかった。自分でそのような書架配列を繰り返して、だんだんと浸透させていった記憶がある。つまり、教育機関ではきちんと教えられていないのだ。

 H より ハ のほうが配列順序として優れていること。これの気づいていただくことはもっと難しかった。過去の集積が邪魔をするし・・・。でも、優れていて、日本人として自然なのだから、ABCを使う理由はない。