初めての貸出

勤務時間は原則12;45−16:45なのだが、今日は8:30−12:30.新任式があったためだ。生徒への挨拶をする式である。
式後、掃除に生徒たちがやってきた。LL教室と図書室・司書室の3室の掃除監督をしなくてはならなかった。

そのなかの一人が本を借り出した。私の処理した第1号のお客様である。ところが、単なる間違いか、新人で年寄りの私をカラカッタのか、いまだに、わかっていないがミスがあった。明日調べることにするが・・・。貸出方法の欠陥なのだ。(利用者を信用しないと成立しない方法で、それでミスが起こらないのならそれでいいのだが)

学年と組ごとに出席番号順に個人カードが配列されて、カウンター上にある。その中から、生徒が自分のカードを抜き出して、借受本といっしょに提出する。その両方のバーコードを私が、スキャンして、貸出し作業が終わるのだが、その個人カードを、もし間違って提出したら、どうなるのか、(ひとりひとり、身分証明書の提示を求めて確認するとすれば防げるが)

今日貸し出しを受けた生徒は1年生のカードを提出したのだった。そのとき私は、生徒が、何年生か、そんなこと頭の中に浮かべてみることもしなかった。それは私の落ち度かもしれないが・・・。12;45分頃学校を出て帰路につく。すると、母親と一緒に1年生がぞくぞく登校してくる。そこで、はじめて、さっきの貸出が、おかしかったことに気がついた。あの生徒は1年生ではないと。が、提出したカードは間違いなく新1年生のもの。ただ、私は、その1年生の第1号利用者の名前をどこかにメモした筈だ。それを見つけて、しかるべく処理しておけば、その新1年生を傷つけないですむ。最低限のとるべき善後策はこれだろう。書名も思い出せるかもしれない。933翻訳小説だった。

昨日メモしておいた質問は1点を除き、しかるべき回答が得られた。残ったのが、いちばん大きな問題。コンピュータ入力データのバックアップが、最近の受け入れ分を除いて、まったくとられていないことが判明した。図書館長が現場を知る時間がとれない教員。担当職員は、2,3年で異動、直接担当は図書館もパソコンも知らないアルバイト。こういう体制では、無理はない。個々人の責任では決してない。早速、フロッピーにでも分けて、入力しておこうと試みたが、CASAが扱えない私の未熟のせいか、データを分割する方法がわらず断念。ここで無茶して、データそのものを壊しては、元も子もない。結局、4月いっぱい休暇中の担当職員の復帰を待つことになった。「今までなにも起こっていないではないか」それが、そう判断させたのだろう。それまで何も無いことを祈るばかりだ