学校図書館は日蔭者

今日は、文化祭の代休でアルバイトは休みとなった。そこで、土曜日に参加した研修会のことを書いておきたい。(私自身の別ブログからの転載である)

地元の教員による自主的な合宿研修会であった。部外者の私は、昼間の学習会だけの参加で遠慮して置いた。

20名定員での集会、大勢の参加はない。午前は15名ほど、午後は11名くらいの参加で、ほぼ小学校教員、OBが2名いたようだった。

私の関心は、教員たちの学校図書館への関心度にあった。もちろん、学校図書館がテーマではない。それでも、参加費2500円分の収穫は得て帰ろうと、午後のワークショップでは、自分の関心課題を提出した。

グループワークで、メモ用紙に、自分の持っている学校教育に対する課題等を自由に書いていく。それを大きな用紙に貼り付け1・目的 2・目標 3・計画 に分類整理する。そういう作業をした。

そのメモ用紙に、私はあえて

学校図書館法の第1条に学校図書館は欠くことのできない基礎的施設とあるが、学校教育に本当に必要だと誰も思ってはいないのが問題だ。

学校図書館は本好きの子どもを育てるだけの施設ではないと先生方は認識しているか。

と二つ、場違いの、浮いたことをメモして提出した。二番目のメモの記憶は曖昧だ。あるいは、学校図書館は、生徒にとっても、教員にとっても、なくては困る施設にはなっていないし、その現状を憂えている人も少ない。また、そのことが学校教育の妨げになっているとは思ッている人もいないことが問題だと言ったような意味のことをもっと短く書いたように思うが・・・。

予想通り、ほとんど、関心は寄せてくれなかった。

どの先生の頭にも「図書館を使った授業」「総合学習に活用する図書館」「課題解決型学習と図書館の役割」などに敷衍する意識は、まったくなかったようだった。

超多忙のなか、自分の時間を割いて、安くない参加費を払い自ら研修しようとする意欲的な教員の念頭にも、残念ながら学校図書館は存在していないことを確認するほかなかった。

私は、学校図書館が充実し、本来の機能を発揮さえすれば、現在の教育課題の大半は解決する、とは全然思っていないが、学校図書館が貧しいままでは、ダメだと思っている。

グループワークは、途中でメンバーが入れ替わる。私が移動し、入れ替わりに来た人が、私のメモに触れて発した言葉が、たまたま聞こえた。

「生徒が読みたい本を自分で選んで読めばいいのよ。それが出来る図書館があればそれでOK」と言った発言だった。反論したかった。いや、もっと、深いところまで議論を進めたかったが・・・。

「図書館は読書する人のための施設ではない」すくなくとも、図書館=読書の固定概念を破壊しなくてはダメだと切に思う。