利用者も運営責任者も変わる

学校図書館の特徴は、利用者が変化していくことにあると思います。あたりまえのようですが、私は初めて意識しました。
小学生は6年で、中学と高校は3年で総入れ替えになるのです。
一度も図書館で本を利用したこともない生徒もいるのではないでしょうか。一度も足を踏み入れたこともない先生もいらっしゃるでしょう。

一番の運営責任者である校長先生も3,4年で変わるのでしょうか?図書部の先生も司書教諭も・・・。学校司書はどうでしょう?

現状がどん底にある学校は、変化があることで、何かが起こる可能性がありますが・・・。逆の場合も十分考えられます。

私のところは「引き継ぎ」は、日常業務をアルバイトからアルバイトに引き継がれているだけで(日常業務マニュアルがあり、それが引継書となります)、先生方の領域での引き継ぎの実態は知りませんが、実体験からいえば、なんの変化もありません。去年をなるべく無批判に踏襲していくようであります。

私が引き継いだ中で一番驚いた日常業務は、パソコンデータのバックアップのとりかたです。なんと自分で入力した書誌データをフロッピーに保存するだけでした。さらに驚いたのは、このバックアップは正職員の学校司書がいたときから、そうしていたようでした。正職員がよいとか、アルバイトが悪いとか、そういうレベルの問題ではない管理者の管理の在り方の問題なのですが、管理者は図書館のパソコンの実際まで知っていないから、見過ごされてきたのでしょう。たまたま私が来て、内部ドライブと外部USBに全データをバックアップすることにしました。

どん底にある学校は、変化があることで、良く変わる可能性があるということでしょう。