たかがドアひとつで

統合してできる新高等学校の図書館は、現在私がアルバイトをしている図書館を改装して使用することになっている。そこで、いろいろ注文をつけている。
100%その新しい図書館で働くことはない私だが、せっかく改装するのだったら、少しでもいいものを作るべきだと考えて注文をつけている。

それが、うまくいかない。うまくいかない理由はよくわからない。伝達方法のまずさが、あるかもしれない。つまり、意見を教育委員会の担当課に伝達し、担当課が校舎全体でいくつもあがってくる意見を集約し、設計業者に伝えているのだろうが、その間でうまく伝わっていると思えない節がある。

二つの学校を統合して、ひとつの学校をつくるのだから、統合検討委員会というような機関があって、ここで正式に議論されていることになっているらしいが、これが形式的で実質的でないのではなかろうかと思っている。

誰一人、自分の問題として、真剣に課題に向き合っていないのではなかろうか。私の意見は、その委員を通じて伝達されると思うのだが、その伝達に熱意がない。せっかく改装するのだから、少しでもいいものをという熱意がない。逆に言えば、委員はあて職で、はっきり言えば「市立学校がどうなろうと知ったことではない」という県採用教員としての本音を持っているのではないだろうか。

いっぽう教育委員会の担当課も、慢性的な人手不足で、「図書館のドアひとつ」に拘る時間がないのだろう。

設計業者からの回答には、「現在の木製で小窓があいたドアを、要望どおりガラス戸にします」とあった。その中身を念のため確かめると、プレハブとか我が家のような安普請住宅でよく使われる上部にガラスをはめ込んだだけのサッシのドアが考えられていたようだ。

私の要望は、内部のよく見えるーシースルー一枚ガラスのドアだったのだが・・・換骨奪胎・・・、被服室・音楽室とかの特別教室しかない4階まで、やってくる生徒の目を惹きつけ、図書館内部へ誘導していく重要なアイテムが「図書館のドア」なのだが・・・。

ネットから3枚の写真を印刷し、別に友人からいただいていた生写真を添えて、事務長に提出しておいた。うまく伝わることを必死に祈ろう。


今日も生徒の利用はゼロ。引越しの荷造り作業、明日終了とはいかない。来週持ち越しになる。

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