調理検定・保育士試験?

家庭科の先生から、検定対策コーナーの設置が要望された。調理検定と保育士試験の二本立てだった。異存はない。ただ、調理は弁当と誕生会等でのもてなし料理とメモにあるだけで、詳細はなにもない。保育士試験対策の方は参考図書のリストがあったのだが、私の納得行かない図書が何冊もあったので、話を持ってきた事務職員に尋ねたところ、ただ「渡されたので渡した」との返事だった。

調理については、見計らいで献立の載った図書を持ってきてもらうように書店に頼むか、先生が出向いて選定してもうらうかにして欲しい。調理検定の内容がわかっていないので選定できない。カロリー重視なのか、見た目なのか、安価に手早くなのか、それも分からないのでは、選びようがないと言ったのだった。

保育士の方も、全体を眺めると、どうやら、実習対策らしい。ピアノ演奏・ストーリーテリング・紙芝居・折り紙が科目のようだ。ストーリーテリングだと「おはなしのろうそく」や「日本の昔話」(おざわとしお再話・福音館書店)が選ばれていた。演じ方ではなくて、材料が欲しいようである。ところが、紙芝居では、演じ方の本と、やや理論的な図書が選ばれていた。

折り紙のところには「幼児造形教育の基礎」といった専門家もしくはそれになろうと勉強している大学生向けの本を選んでいた。そして、紙芝居そのものは、舞台もなければ台本もないのである。

これでは、納得がいかない。もう一度、細かくメモに書いて、事務職員から、担当教師に連絡をしてもらい、3回目の問い合わせで、やっと納得がいった。アルバイトが口出しすべきことではなかったのだが、なにしろ、いささか私の専門的分野に関わっている問題だったので、おろそかには出来なかったのだ。

紙芝居舞台・台本・「おはなしのろうそく」は、私が提供することにした。常置すべきだと判断されるのなら、寄贈してもいいのだが、実は去年も提供したのだが、結局一回生徒が触っただけで10ヶ月以上放置され、そもままになった経験があるので、簡単に寄贈するわけにはいかない。

  入館者数  32名   貸出者数  13名  貸出冊数  31冊