事情聴取されましたが

ある教室で盗難事件があったそうです。そのクラスの生徒のうち一人がみんなと行動を伴にしていなかったので、どこに行ってたか訊いたところ図書館に行っていたと言ったので、私が事情聴取されました。

確かに一人、閲覧室にいたのは見ていますが、何時にきて何時に出て行ったかを訊かれても、まったく記憶にないので、そう答えると、「それでは困る。後で来るからそれまでに思い出しておいて欲しい」とそのクラスの若い担任教諭がかなりきつい調子でおっしゃられました。そのときは、何があったか、私は知らなかったのですが、情報は別のクラスの生徒の口から入ってきましたが、私の記憶、これは、まったくダメであります。

第一、その生徒の記憶がまったくありません。人がいたという程度の記憶でしかないので、どんな生徒がいつ入ってきて、いつ出て行ったかなどいえるわけはないのです。人の特定ができない以上、時間の特定ができたとしても(勿論特定できないのですけれど)有力証言にはなりえません。

結局どうなったかは知りません。その動転していたかのような若い担任もきませんでした。ただ、被害者がやってきて、同じようなことを訊いてきましたが、13000円と6000円が無くなったそうで、随分金を持って学校に来るもんだと驚きました。生徒は私の返答に「お爺さんだから記憶が無いのもしょうがないか」と、物分かりがよかったので助かりました。

  入館者数 29名  貸出者数 12名  貸出冊数 27冊